初めてのビッド
 何枚保証?


ビッドから、そのスートを何枚持っていることがわかるのか、例をあげて説明します。

  ビッドから枚数を知る

 オークションのなかで、切り札を決めていくためには、パートナーがどのスートを正確に何枚 持っているのかを知ることはとても重要 です。

  システムに沿ってビッドしている場合、単にたくさんもってそう、とかあんまりなさそうというだけでなく、パートナーのビッドしたスートが5枚なのか4枚な のか3枚なのかを、正確に知ることができます。さらに、ビッドしなかったスートやハンド全体の形なども知ることができます。

  基本は4枚保証

 ビッドするときの基本は、前にも書いたように、「4枚あったらビッドする」です。ところが、ビッドの取り決めや流れの中で、ビッドしたのに3枚し か保証しない(3枚の可能性もある)場合や、必ず5枚以上を保証する場合もあります。 どういうビッドのとき何枚保証になるのか、オープンのとき、リビッドのときなど系統立てて把握することが必要です。

  オープンの場合

 1の代のスーツオープンが何枚保証になるかは、5枚メジャーの約束か4枚メジャーの約束かで変わってきます。
 

オープンしたスートの保証する枚数

オープン 4枚メジャーのとき 5枚メジャーのとき
C
C3枚保証(3枚はまれ) C3枚保証
D
D4枚保証 D3枚保証
H
H4枚保証 H5枚保証
S
S4枚保証(ほとんど5枚) S5枚保証

※4枚メジャーでも、4−3−3−3のときなどは1Sとオープンするのは危険なので、
3枚のクラブで1Cとオープンすることがあります。

※5枚メジャーでは、メジャーが4枚しかない場合には、3枚のマイナーでオープンすることが結構あります。
4枚メジャーの場合とは、とくにダイヤモンドの保証枚数が違うのに注意しましょう。


NTオープン

1NT オープン どのスートも2枚以上、4333、4432、5332のどれか
2NT オープン
C → 2NT、3NT
どのスートも2枚以上、4333、4432、5332のどれか
5枚のメジャースートはない

※NTのオープンはバランスハンドですから、シングルトン(1枚)やボイド(0枚)はありません。

 
 

ストロング2オープン
(アーティフィシャル2Cのあとスーツをビッドした場合)

C → 2H、2S、3C、3D 
ビッドしたスートは5枚以上


プリエンプティブオープン

D、2H、2S オープン オープンしたスートは 6枚
C、3D、3H、3S オープン オープンしたスートは 7枚
C、4D、4H、4S オープン オープンしたスートは 7、8枚

※ 3の代以上でオープンするのは、オポーネントを妨害するためのオープンで、非常に長いスートを持っていることを示します。

 
  レスポンスの場合

レスポンダーの新しいスートの保証する枚数

オープン システムによらず
C、1D、1H、1S 新しいスートは4枚保証
1NT
スートビッドは5枚保証 
(ステイマンの2Cやトランスファービッドを除く)


レスポンダーのNTビッドの保証する枚数

オープン サポートなし…シングルレイズに必要な枚数未満
C−1NT
C−2NT
バランスハンド、4枚のHSなし 
D−1NT 4枚のHSなし、Dサポートなし
D−2NT バランスハンド、4枚のHSなし
H−1NT Hサポートなし、S4枚なし
H−2NT バランスハンド、Hサポートなし、S4枚なし
S−1NT Sサポートなし
S−2NT バランスハンド、Sサポートなし
1NT−2NT
1NT−3NT
4枚のHSなし
(ステイマンを使っている場合)


   ダイレクト レイズの保証するサポート枚数

ダイレクトレイズに必要な枚数は、オープンの保証する枚数によって変わってきます。

すぐにシングルレイズするのに必要なサポートの枚数

オープン−レスポンス 4枚メジャーのとき 5枚メジャーのとき
C − 2C C 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
C 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
D − 2D D 4枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
D 4枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
H − 2H H 4枚以上 H 3枚以上
S − 2S S 4枚以上 S 3枚以上

※ パートナーの保証する枚数に対して、合わせて8枚以上あればシングルレイズできます。
※ マイナーオープンに対しては、レイズよりも4枚以上のメジャースーツの紹介を優先します。

リミットレイズまたはフォーシングレイズに必要なサポートの枚数
( )内はインバーテッドマイナーレイズの場合

オープン−レスポンス 4枚メジャーのとき 5枚メジャーのとき
C − 3C(2C C 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
C 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
D − 3D(2D D 4枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
D 4枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
H − 3H H 4枚以上 H 4枚以上
S − 3S S 4枚以上 S 4枚以上

※ 5枚メジャーであっても、4枚サポートが原則です。
※ マイナーオープンに対しては、レイズよりも4枚以上のメジャースーツの紹介を優先します。

 

プリエンプティブレイズに必要なサポートの枚数
( )内はインバーテッドマイナーレイズの場合)

オープン−レスポンス 4枚メジャーのとき 5枚メジャーのとき
C − 4C(3C C 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
C 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
D − 4D(3D D 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
D 5枚以上、
 4枚以上のメジャーなし
H − 4H H 5枚以上 H 5(4)枚以上
S − 4S S 5枚以上 S 5(4)枚以上

※ 3の代=9枚、4の代=10枚のフィットが必要です。
※ マイナーオープンに対しては、レイズよりも4枚以上のメジャースーツの紹介を優先します。


オープナーのリビッドの場合

オープナーの2度目のビッドからは、どれほどのことがわかるのでしょうか。
 

パートナーが1の代のスートでオープン、自分がスートをビッドのあと、

NTをリビッド
(例:1D−1S ; 1NT)
バランスハンド(どのスートも2枚以上)
自分のビッドしたスート(S)は3枚以下
別のスートをリビッド
(例:1D−1S ; 2C
オープンしたスート(D)が5枚以上
2度目にビッドしたスート(C )4枚以上(まれに3枚)
自分のスート(S )3枚以下
同じスートをリビッド
(例:1D−1S ; 2D
オープンしたスート(D )が5、6枚以上
自分のスート(S )3枚以下
レイズ
(例:1D−1S ; 2S
オープンしたスート(D )4枚以上
自分のスート(S )4枚以上


 
  


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