教えて！ビリー  オープナー とレスポンダーのビッド （１）-中級-

　　オープナーとレスポンダーの間のビッドの取り決めを１通りマスターしたら、今度は、各状況、各ハンドごとにどうジャッジして行くか、という段階です。
　　ハイカードポイントだけに頼ってビッドすることから卒業して、目的意識を持って自分の判断でビッドするようにすれば、もっとブリッジは楽しいものになるはずですよ。

３枚サポート（中級）

ビリーさん、こんにちは。

   まず、全体のハンドを見てください。

　　　　　　　  ＡＫ５４２
　　　　　　　  Ｊ10
　　　　　 　 ８７３
　　　　　  　 10８６

７３　　　　 ＋ＮＮ＋　  ＱＪ10９８
ＫＱ２　　　 Ｗ　　Ｅ　  Ａ８６４
Ｑ５　　　　 Ｗ　　Ｅ　  Ａ９６４
ＡＫＪ７５２ ＋ＳＳ＋　  −

　　　　　　 　 ６
　　　　　　 　 ９７５３
　　　　　　 　 ＫＪ10２
　　　　　　　  Ｑ９４３

   私はWestで、オークションはこうなりました。

　　　West　　　East
　　　１ 　　　１
　　　２ 　　　２
　　　３ 　　　４
　　　Pass

   Southのオープニングリードはシングルトンのスペードで、Northは Ａ、Ｋをとった後ダイヤモンドをリードしてきました。もっと上手なビッドができたのでしょうか？

アリゾナ州　SierraVista　　
普通と思ってた　より　　　　

思い込みの強いあなたへ、

   ビッドが１ −１ −２ と進んだ後、僕がEastなら２ とリビッドします。そうすればパートナーはスペードを３枚持っていればサポートできるし、ハートが４枚なら２ をビッドできる。
   それと、前にも書きましたが（訳注：ＪＣＢＬブリテンにはとりあげていません）、パートナーのセカンドスーツを３枚ですぐにレイズしてはいけません。これは現代ビディングの基本原則の１つです。

   そのようにビッドが進んだとすれば、次のあなたのビッドは２ＮＴ、最終コントラクトは妥当かつ鉄板の３ＮＴになるでしょう。４ をメイクするのはダブルダミーでないと難しい。次回からはもう少し注意深くベストコントラクトを探すようにしましょう。

(ACBLBulletin2000年３月号よりJCBLブリテン2001年１・２月号掲載)

 

ダブルダミー？ 　　ブリッジで４人の手全部が見えている状態のことを「ダブルダミー(doubledummy)」と言います。え？自分の手以外には３つの手があるのだから、「トリプル」ダミーなんじゃないの？と思うかもしれませんが、「ダブル」ダミーでいいのです。というのは、３人までの手がわかれば、４人目の手は引き算でわかる、のがブリッジだからです。 　　実際には見えているダミーは１つ。見えない手は２つですが、このうち１つの手がわかればもう１つの手も引き算でわかる、ということを考えながらプレイすると、かなりブリッジの面白さが変わってくると思います。

４thシートでのオープン（中級）

ビリーさん、こんにちは。

   私は４番手で次のハンドを手にしました。

６  ＫＪ10７５  ＫＱ７  ＫＪ６３

   この手を普通に１Hでオープンしたら、いつの間にかコントラクトはオポーネントの４Sに。私はダブルをかけ、余計自分の首を絞める結果になってしまいました。

   パスアウトにすることもできたのですが、どうやったらその方がいいとわかったのでしょうか。この手はオープンしてよいハンドではないのですか。

オハイオ州Dayton
ショックから抜けられない より

衝撃を受けたあなたへ、

   この手は普通はオープンしてよいハンドですが、４番手の時だけはだめです。
   その理由？ルール・オブ・１５に不合格だからです。

   そのルールとはこうです。スペードの枚数とハイカードポイントを足して１５以上ならオープン。１４以下の場合はカードをボードに戻し、パスアウトにしましょう。

   私は何年もこのルールを使っていますが、非常にいいですよ。お試しください。きっとあなたもルール・オブ・１５の信者になると思います。

(ACBLBulletin1996年10月号よりJCBLブリテン1998年５・６月号掲載)

 

４番手のオープン基準 　　前の３人がパスし４番目に自分にオープンするかどうかが回ってきた場合を４番手、フォースシート、またはフォースハンドと呼びます。この場合のオープン基準は一言で言えば「慎重に」でしょう。 　　オープンしなければ確実にプラスマイナス０点なのですから、オープンした限りは何らかのコントラクトをメイクしなければなりません。そこで一番怖いのが、オポーネントにオーバーコールされてフィットを見つけられ、コントラクトをメイクされること。そのため、オーバーコールされやすいスペードが短い手ではオープンしないのが無難というわけです。またパートナーはオープンしなかったのですから普通のオープンハンドを持っているだけではゲームチャンスはありません。

3rdシートでのオープン（中級）

ビリーさん、こんにちは。

   このハンド、私とパートナーはどうビッドすればよかったのでしょうか？

私 Ｑ８７５２ ３ ＡＱ４ ＱＪ８７

パートナー ４３ ＫＱ９８７ ＫＪ６５２ ３

   私は３番手で１ と開けました。左側のオポーネントが２ とビッドし、パートナーは２ 。右側のオポーネントはパスして、そこで私は自分が板挟みになっていることに気付いたのです。

   貧弱な５枚スペードをリビッドすることは考えられません。２ＮＴリビッドはちゃんとしたオープンハンドを持っているとパートナーに誤解を与える危険があると思いながら、結局２NTを選びました。
   そして全く心配したとおりになってしまいました。パートナーはトリックが足りるに違いないと確信して３ＮＴをビッドしたのです。結果１ダウンし、ひどい点でした。

   私はどうすればよかったとお考えですか？そしてパートナーは？

カリフォルニア州Ventura
板挟みは痛かったより

ぺてんにかかったあなたへ、

   ３番手でライトオープンする理由の一つはリードを示唆する目的です。明らかにこの手の場合はそれには当てはまらない。

   ミニマム以下でオープンするもう一つの目的は、パートナーが何をビッドしてもパスできることです。これにもまたあなたの手はあてはまりません。いつもパートナーは自分の一番短いスーツをビッドしてくると仮定しなければなりませんよ。

   従って、この手で１ とオープンするのは安全でないと結論すべきだった、と僕は思います。
信じないかもしれませんが、僕は３番手で似たような手を１ でオープンすることがあります。ただしクラブの内容がもう少し良くないといけませんが（例えばＫＱＪｘ）。

   こうすることで、リードを示しつつオークションに参加し、必要な時のためにリビッドも残しておける。しかし、今の場合はあなたのクラブはそこまでよくないので、パスするのが一番賢い選択だったんじゃないかな。

   パートナーについては、２ とビッドして５枚ハートとマキシマムのパストハンドを示したのは良かったようです。でも、あなたが勇気を奮い起こして言えたのがせいぜい２ＮＴだった時、ここで彼女は、もし３ＮＴができそうだと思えばあなたが自分でそうビッドしたはずということに気付くべきでしたね。ですから、彼女もまた、パスが正解でした。

(ACBLBulletin1998年４月号よりJCBLブリテン1999年３・４月号掲載)

 

３番手の戦略 　　前の２人がパスし３番目に自分にオープンするかどうかが回ってきた場合を３番手、サードシート、またはサードハンドと呼びます。この場合の戦略は一言で言えば「大胆に」でしょう。  　　というのは、前２人がパスしていて自分もそう強くない場合、４人のなかで１番強いのはおそらく４番手の席の左のオポーネントでしょう。その人に、普通にオープンさせるよりも自分がオープンしてオーバーコールからビッドを始めさせれば、オポーネント間の情報交換は格段に難しくなります。なんといってもオープナーとレスポンダー側のビッドの方がいろいろな取り決めが整備されていますからね。 　　また、パートナーが強くないということがわかっているので、プリエンプティブオープンもしやすくなります。

オープナーのリビッド（中級）

ビリーさん、こんにちは。

   私は、たいていのパートナーとフォーシング１ＮＴ（訳注：メジャーオープンに対する１ＮＴレスポンスがフォーシングになる）を使う２/１ＧＦ（訳注：いわゆるツーオーバーワン、１の代のオープンに対する２の代のレスポンスがゲームフォーシングである）のシステムを使っています。そしてそれぞれのパートナーの好みに応じて、Drury、Lebensohl、Smolenなどのコンベンションを練習しています。

   あるパートナーとの間で次のような意見の食い違いがあり、私たちだけでは解決できそうにありません。

　　私　　　　　　　パートナー
　１の代のメジャー　１ＮＴ
　３の代のマイナー

   私の考えは、このビッドは完全なゲームフォーシング（訳注：ゲームに到達するまではパートナーにビッドを続けるよう要求するビッド）で、強力な２スーターを表現するときにベストな方法。２ オープンにほんの少し足りないくらいの、パートナーが一言でもレスポンスできたら即ゲームに行きたいような手を示す、というものです。

   対するパートナーの考えは、この３の代のマイナーへのジャンプは必ずしもゲームフォーシングではなく、状況によってはパスもありえるというものです。ビリーさん、教えてください。私たちは互いによいパートナーで、２人ともMini-McKenny大会の州部門で優勝していますし、その後もどんどん上達しています。

   にもかかわらず、パートナーは頑固なイギリス系で、私は頑固なオランダ系ときていますから、困難がおわかりいただけると思います。

SouthCarolina　　　　　　　　　　　　　
イギリス人対オランダ人の戦い　より

反目するお二人へ、

   この手紙がお二人を代表して書かれたものであり、お二人が私の決定に素直に従うつもりだという前提でお答えいたします。

   これはたいして難題でもありません。３の代のマイナーをジャンプしてリビッドするのは100%ゲームフォーシングです。このことは上級者の間では常識です。もう一歩進めて言うと、２の代のマイナーのリビッドは悪い17ＨＣＰ（訳注：ハイカードポイント）までのハンドは含むことになります。このビッドは最初のメジャーをリビッドする場合のようなリミットビッド（訳注：ハンドの強さを３点幅程度に限定するビッド）ではないのです。

   それがフォーシング１ＮＴ後のビッドの仕方です。ジャンプシフトは100%ＧＦ、２ＮＴリビッドはよい17ＨＣＰから悪い19ＨＣＰまでとすれば、２の代のマイナーリビッドは普通のミニマムの手に加えてよい15点から悪い17点の手もカバーしなければなりません。

   ただ、もしパートナーがこの２の代のマイナーリビッドの後もまだビッドを続けた場合に、オープナーがさらにもう一度ビッドするとミニマムではなく15−17点だったことを示します。

   もし上級者のようにビッドしたいなら、このようにすることを勧めます。そうでないなら３の代のマイナーをパスしていても構いませんが。パートナーさんへ：今回だけは、あなたの方が折れてあげることです。
(ACBLBulletin2000年９月号よりJCBLブリテン2001年５・６月号掲載)

 

パスしていいの？ 　　オークションでよく気になるのが、「これってパスしていいのかな？」でしょう。どんなシークエンスのビッドがフォーシングで、どんなビッドがノンフォーシングなのか、体系的に頭に入るようになれば中級は卒業ですね。

競り合いのビッド（中級）

ビリーさん、こんにちは。

   このボードのせいで、私は毎週組んでいるパートナーを失いました。６日後、パートナーが電話で、「どう考えても僕たち合わないんだよ。明日の夜のいつもの試合には別のパートナーと出ることにしたから」と……。

多分私が彼のビッドについてうるさく言い過ぎたからだと思うし、オポーネントの一人がしつこく自分の意見を説明してきたのもよくなかった。彼はあんまりいろいろ「こうしたら良かったんじゃない？」と言われすぎて嫌になってしまったんでしょうね。

ディーラー：South 双方バル	Ａ９ ８７６ ＫＪ10８７６ ６５
３ Ａ５４ Ａ３２ ＫＪ10４３２	＋ＮＮ＋ Ｗ   Ｅ Ｗ   Ｅ ＋ＳＳ＋	ＫＪ２ ＱＪ10３ ９５４ Ｑ９８
	Ｑ10８７６５４ Ｋ９２ Ｑ Ａ７

West   North    East   South
                         １ (1)
２    Pass(2)  Pass   ２ (3)
Pass   Pass(4)  ３    ３ (5)
Pass   ４ (6)  AllPass

質問したいのは、

(1)Southはオープンするべきですか？もしそうなら何と？

(2)Northはオーバーコールをパスするべきですか？

(3)これは唯一私とパートナーの意見が一致したビッドだと思います。Southはこの状況でジャンプしてもよいものでしょうか？

(4)Northはこの時ビッドすべきでしょうか？もしそうなら何と？

(5)Southはここでもう一度ビッドすべきですか？

(6)Northはゲームにレイズすべきですか？

Westは Ａをリード。すぐに２枚ディスカードでき、 Ｋが表（訳注： Ｑが捕まらない位置）にいたにもかかわらず、Southは１ダウンしなければなりませんでした。

このハンドから勉強したいのですが教えていただけませんか？

オハイオ州Akron　　　　　　　　　　
くびにされちゃったより　　　　　　　

くびになったあなたへ、

   恥をかかせるというのは確実にパートナーを失うやり方ですね。この経験から、ブリッジのことで議論になった時はおさえた声で感情的にならないように気をつけなければいけないという事実にあらためて気がついたことと思います。

   誰でも、どんなに勉強を続けても、決してすべては知りえないのだということを忘れないでください。パートナーも含め、みんな一生懸命頑張っているんです。洗練されたブリッジをしようと思うあまり、パートナーやオポーネントを厳しく（またはどんな風にでも）批判するようなことは、すべきではありません。

さて、ご質問についてですが、

(1)私はSouthの１ オープンは好きですね。プリエンプトするにはサイドのコントロールを持ちすぎです。

(2)私がNorthなら２ とビッドしたでしょう。

(3)Southは、貧弱なハンド、貧弱なスーツでは決してジャンプしてはいけません。２ リビッドでぎりぎりだと思いますよ、パートナーに３の代でのきびしい決断を迫ることになるかもしれないんですから。

(4)Northは最初の機会にビッドしておくべきでした。

(5)Southの３ は（やさしい言いかたをしても）奇妙ですね。２ とリビッドした時点で既にオーバービッドなのですから今度はパスすべきです。一度もビッドしていないパートナーに向かって３ をビッドしようなど、考えただけでも罪。

(6)このオークションでは、Southは狂ったようにビッドし続けていますから、ええ、Northはゲームにレイズすべきですね。まあ、Ｎ−Ｓ側がSouthしかビッドしちゃだめとかいう特別な取り決めをしているのなら別だけど。

(7)僕がEastなら、最初の機会に３ とビッドしますね。あ、でもこのことは質問されていませんでしたね。

(ACBLBulletin1998年２月号よりJCBLブリテン1999年３・４月号掲載)

 

信頼関係が大切 　　この手紙でＳｏｕｔｈの人が３度もビッドしてしまった気持ち、よくわかります。「オポーネントには絶対コントラクトを渡したくない！」 　　でも、オークション（ディフェンスもそうですね）が上手になる秘訣は１にも２にもパートナー間の信頼です。このＳｏｕｔｈの人も、もし３Ｓで買い取れそうならばパートナーがビッドしてくれるはず、という気持ちが持てなかったのでしょうね。そういう信頼関係があればこそ、自分のハンドを正確に伝えられるビッドができるようになるのです。

ビリーさん、こんにちは。

   この手はどうビッドすればよかったのでしょうか？Southの３ のビッドやNorthの最後のパスについてどう思われますか。最終コントラクトは何になるのがよいのでしょうか。

ディーラー：West N−Sバル	３ Ａ９ ＫＱ10６５ ＫＱ10７６
Ｑ10７６２ ８５３２ Ｊ９７ Ｊ	＋ＮＮ＋ Ｗ   Ｅ Ｗ   Ｅ ＋ＳＳ＋	９ ＫＱＪ10７ ８３２ Ａ９３２
	ＡＫＪ８５４ ６４ Ａ４ ８５４

Pass    １     １    １

２     ３      Pass   ３

パーシャルどまりのあなたへ、

   このオークションはうまく進んでいましたね、３ の前までは。この時点でお互いにわかっていたことは何でしょう？Southはネガティブダブルをしないで１ とビッドしたことで、５枚以上のスペードを持っていることを示しています。
   ですから、Northは３枚以上のスペードは持っていないとわかります。というのは、持っているなら３ ではなく２ とビッドしたはずですから。ここからSouthの次のビッドを考えてみましょう。

   ３ とビッドするのは６枚以上のスペードを示せる（既に５枚は保証しているから）のでよいのですが、フォーシングではない（訳注:パスされてもよいビッド）のがまずい点です。

   Southはオープンできる程の手なのですから、フォーシングビッドをしなければなりません。そこで、結論は３ です。そうすればあとはすべてうまくゆきます。もしパートナーがアナーダブルトンのスペードを持っていたなら、必ず今度は３ と言ってくれるでしょう。そうでなくて、ハートにストッパーがある時には３ＮＴと言うでしょう。

   両方を持っていたらパートナーはどちらか選ばなくてはなりませんが、３ のビッドから考えるとこれはありそうにないことですね。ハートにストッパーを持っていなければ３ＮＴとはビッドしないでしょう。
この３ のビッドはフレキシブルでとてもわかりやすいのでよいと思います。Northが３ＮＴとビッドしたら、Southは喜んでパスできます。適当なコントラクトですよね。

   「えっ、でも３ＮＴがメイクしなかったら？」と言う人がいるかもしれませんが、私の返事はこうです。「結果だけで考えていては上達しませんよ。よいビッド経過ですべてプラスの点がとれるとは限らない。
「エキスパートのやり方は単純に一番よいビッドを探してビッドすること。それでたいていの場合はベストコントラクトに到達できます。的確な判断を切れ間なく続けてこうなんです。それ以上を望んだって無理でしょう。」

   結果を想定して悩む（良い方にも悪い方にも）のをやめれば、もっと楽にブリッジが楽しめますよ。

(ACBLBulletin1996年１月号よりJCBLブリテン1998年７．８月号掲載)

 

点数はあるけど・・・（中級）

ビリーさん、こんにちは。

   先日、こんな手でビッドに困ったことがありました。

Ａ９６５３  ＡＫＱ  ７４  ＡＫ７

   シカゴスタイル（訳注：得点法はデュプリケートと同じ）のラバーブリッジでバル関係はよく覚えていません。ビッドはこのように進みました。

 私    ＬＨＯ    パートナー  ＲＨＯ
１      Pass      １ＮＴ     ２
 ？

   ここでどうビッドするのがよいですか。３ ではアンダービッド（点数的に）だし、スペードの内容を誤解されそうです。結局３ とビッドしたのですが、内心はパートナーが３枚のハートで４ にレイズしたら……とひやひやしていました。

   あとでダブルがよかったんじゃないかと言う人も１、２人いたんですが、この状況のダブルについてパートナーとちゃんとした取り決めをしてあればの話ですよね。ビリーさんはどうお考えになりますか。ついでに言うと、３ に対してパートナーは４ をビッドしました。パートナーのハンド：

Ｑ７  Ｊ８５  Ａ８５  Ｊ８６４３

   彼のビッドは３ＮＴの方がよかったですか。
   ４ は５メイクできました。左手のオポーネントに Ｋがあってトランプが３−３に分かれていたのと、右側のオポーネントが Ｑダブルトンを持っていたからです。このカードの配置なら４ＮＴでもメイクしたと思いますが、ビッドするのは危険だったと思います。
 

ツイていたあなたへ、

   僕はエキスパートのパートナーとの間では、１の代のメジャースート−パス−１ＮＴ−２の代の僕のスートより低いランクのスートというシークエンスの後のダブルはテイクアウトと明確に取り決めています。非常に強いハンドである必要はなく、よい形―敵のスートが短く他のスーツにサポート―を示します。もちろん、パートナーはこのダブルをパスしてペナルティダブルに変える選択も可能です。

   例えばこの手のようなよい手のオープナーは、ここでパスしてパートナーにビッドをまかせたりは絶対しませんよね。ですから、バランシングの位置（訳注：パスが２回続いた後の位置）でのダブルもまたテイクアウトの意味になります。ただしこれが必ずしも一般的な取り決めではないので注意してください。

   この手は点数的には３NＴリビッドの手ですが、ダイヤモンドにストッパー（訳注：オポーネントにスートを打ち抜かれないためのよいカード）がないのでビッドできません。もし、テイクアウトダブルについて取り決めがないなら、３ のキュービッドで非常に強い手だということをパートナーに伝えるのがいいでしょうね。そうすればパートナーはダイヤモンドにストッパーがあればほぼ確実に３ＮＴを言ってくれます。

   実際のこのオークションでは、もし僕がこのパートナーの手なら単純に３ とプリファーして終わってたと思いますよ。

(ACBLBulletin1999年５月号よりJCBLブリテン2000年５・６月号掲載)

 

オープナーとレスポンダーのビッド（２）−中級−

ブリッジ教室に戻る

「ブリッジって何?」扉ページに戻る