Ｎｏｒｔｈ

ｘｘ

ＡＱｘｘ

ＡＫＱＪｘ

Ｓｏｕｔｈ
ｘｘ
ＫＪ10ｘｘｘ
ｘｘ
Ｋｘｘ

４ by Ｓｏｕｔｈ Ｏ．Ｌ．

ｘ 

　　ルーザー を数えるには、トランプの長い方のハンドを基準に見ます。この場合はＳｏｕｔｈを基準に、各スートごとにＮｏｒｔｈのカードと照らし合わせながら見ます。

　　負ける可能性性のあるトリックは、 ２つ  ０（ダミーにＡＱがある）  ０、 ３つ（Ｋはすぐには勝てないのであらかじめ負けと数えます）の計５つです。３つしか負けられない４ では状況は危機的ですから、ルーザー を２つ以上消す 必要に迫られています。
　

　　以下ではそのルーザー の消し 方の基本的な手法を紹介します。

Ｓｏｕｔｈ
Ａｘｘ
ＡＱ10ｘｘｘ
Ｊｘ
ｘ

　　Ｓｏｕｔｈの手を基準に見て、ルーザー は ２  ０  ２  ０の４つです。４ は３トリックしか負けてはいけないので、このままではダウンしてしまいます。

　　 ＫのリードをハンドのＡで勝って、トランプを刈りきった あと Ｑで Ｋをフィネス し、返す刀の Ａでハンドのダイヤモンドを１枚捨て、ルーザー を１つ消す と、楽々とメイクします。（フィネス が抜けて いるときは、 Ｋのスチール に行くという手もあります。ただし、 Ｋに負けたときすぐにスペードを２つとられればダウンですが、これに対処する方法を考えると説明が複雑になるので省きます。）

Ｓｏｕｔｈ
ＫＪｘｘｘｘ
ｘ
Ａｘｘ
ｘｘｘ

　　ＷｅｓｔはＯ．Ｌ．.の Ｋが勝ったあとスペードにシフト し、ＥａｓｔはＡで勝ってまたスペードをリターン してきたので、ＳｏｕｔｈはダミーのＱで勝ちました。トランプは２−２でした。

　　トランプの長いＳｏｕｔｈの手を基準に見て、ルーザー は １  １  １  １の４つです。１つ以上消さ ないとこの４ はダウンしてしまいます。そこで有望なダイヤモンドのエスタブリッシュ を始めます。 Ａでハンドにもどって、 Ｊで Ｑをフィネス します。フィネス が抜けて も、 のブレーク が３−２なら の４枚目は確実にエスタブリッシュ し、最終的にはルーザー になることが決定しているクラブの３枚目をその下に消す ことができるようになります。

Ｓｏｕｔｈ
Ａｘｘ
ＡＱ10ｘｘｘ
Ｊｘ
ｘ

　　Ｓｏｕｔｈの手を基準に見て、ルーザー は ２  ０  ２  ０の４つです。４ は３トリックしか負けてはいけないので、このままではダウンしてしまいます。

　　 ＫのリードをハンドのＡで勝って、トランプを刈りきった あと Ｑで Ｋをフィネス し、返す刀の Ａでハンドのダイヤモンドを１枚捨て、ルーザー を１つ消す と、楽々とメイクします。（フィネス が抜けて いるときは、 Ｋのスチール に行くという手もあります。ただし、 Ｋに負けたときすぐにスペードを２つとられればダウンですが、これに対処する方法を考えると説明が複雑になるので省きます。）

Ｓｏｕｔｈ
ＡＱｘ
Ｑｘｘ
ＫＱ10ｘｘ
ｘｘ

　　ダミーのＡで勝って を出すと、Ｅａｓｔは２回目に勝ちました。トランプは２−２でした。Ｅａｓｔは ｘをリターンしてきました。

　　トランプの長いＳｏｕｔｈを基準に見て、ルーザー は ２  ０  １  ２の５つです。このままでは４つしか負けられない３ はあえなくダウンしてしまいます。

　　とりあえず、「お願い、勝って！」と祈りながら Ｑを出し、Ｅａｓｔに Ｋを期待してフィネス を敢行してみますが、えてしてそういう期待は裏切られがちです。
　　案の定、 ＫがＷｅｓｔから出てきたりすると、もうスペードの３枚目のルーザー は、どうにも消え ようがありません。スペードのルーザー ２個は確定です。

　　最後の望みはＷｅｓｔが Ａを持っていて、ダミーの Ｋが勝つこと以外にはありません。ハンドから ｘを出してダミーの Ｋが勝つことを期待するのを「 Ｋのスチール にいく」といいます。