初めてのビッド
 ビッドできるスート


ビッドするスートの選び方の基本を説明します。


  切り札の提案

 オークションでスートをビッドするのは、そのスートを切り札にしてプレイしようという提案です。だから、自分の手のカードの中で、 最も枚数の多いスートをビッドします。味方で枚数の多いスートを切り札にしたほうがよいからです。
 絵札の多いスートをビッドするのではありません。絵札の多いスートは切り札にしなくてもトリックがとれます。

  バランスハンド=NT向き

 とくに枚数の多いスートや少ないスートがないバランスハンドでは、切り札でラフする効果があ まりない ので、切り札なしのノートランプ(NT)をビッドすることもいいでしょう。

  アンバランスハンド=スーツコントラクト向き

 とくに枚数の多いスートがあったり、0枚や1枚のスートがあるのがアンバランスハンドです。ア ンバランスハンドでは枚数の多いスートを切り札にできれば、ラフの効果も大 きく、たくさんのトリックがとれます。そこで、できるだけNTよりもスートをビッドします。枚数が多ければ同じスートを2度ビッドしてもいいでしょう。

  2人合わせて8枚以上あるスートを切り札に

 あるスートを切り札にしてプレイしようとするとき、パートナーと自分であわせて何枚持っていれば安全でしょうか。1つのスートは13枚ですから過 半数の7枚は押さえておくべきですが、実際7枚ではちょっと苦しいです。 8枚あれば安定した切り札として有効に使えて、ノートランプでプレイするより多くトリックがとれます。

 パートナーとあわせて8枚以上のスートがあることをフィットしている といい、オークションでは フィットしているスートを探すことが大切になります。



  4枚以上のスートをビッド

 2人あわせて8枚以上のスートを探すには、自分の手に4枚以上あるスートをお互いにビッドしてゆけば見つかります。そこで、 自分で新しいスートをビッドするときは必ず4枚以上あること、と決めます。また、 同じスートを1人で2度ビッドしたときは5枚以上を示すことにします。こうすれば、ビッドした人のパートナーからフィットしたかど うかが分かります。パートナーが4枚、自分が4枚のフィットを4-4-フィット、5枚と3枚のフィットを5-3フィットなどと呼びます。

  フィットを知らせる=レイズ

 パートナーがビッドしたスートを自分も4枚以上持っていたら、または、5枚以上とわかるスートを自分も3枚持っていたら、フィットです。フィット したことをパートナーに知らせるには、 その同じスートをもう一度代を上げてビッドします。これを「レイズ」と呼びます。

  レイズできないとき

 パートナーがビッドしたスートがすぐにあわせて8枚以上ある(フィットしている)とわからないときは、、レイズはできませんから、他のビッドを考 えます。 自分の枚数の多いスート(4枚以上)をビッドしたり、NTをビッド したりします。

  あとからサポートする

 パートナーがビッドしたスートをすぐにはレイズできなかった場合でも、あとでフィットがわ かった場合には、その時点でもう一度パートナーのスートをビッドしてあげます 。これをサポートすると言います。
  


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