初めてのビッド
 2の代以上のオープン


2の代以上のスートでのオープンとその後の展開について、最も基本的な方法を紹介します。
他のよく使われる方法(ウィーク2など)については中級用をご覧ください。

ものすごく強い手のとき=2の代のスートでオープン
 ごくまれに、ものすごーく強い手というものもありえます。どのくらいかというと自分1人で9〜10トリック以上とれそうなくらいです。
そのような手では1の代でオープンするとパートナーにパスされる可能性があって危険です。このような非常に強い手の場合には特別に2の代でオープン します。そうすればパートナーにパスされません。これをストロング2(ツー)オープン、またはディマンド2(ツー)オープンと呼びます。
 

S AKQJ104
H A4
D KQJ108
C
2Sでオープン

ただし、人によっては2の代のスートオープンをこれとは全く別の意味に取り決めていることもある ので、はじめてパートナーを組むときには必ず確認しましょう。

パートナーが2の代のスートでオープンしたら
 パートナーが2の代のスート(2C,2D,2H,2Sのどれか)でオープンしたら、まず、驚きましょう。パートナーには、いままで持ったこともないようなものすごい手がきているのです。
 次に考えることは、ゲームに到達するまではオークションを終わりにしないということです。こんなときえてして自分には絵札がほとんどなかったりしますが、パートナーは強いのです。2の代や3の代でビッドが終わりになったとしたら、きっとがっかりするでしょう。

・パートナーのスートが3枚以上あれば…3の代にレイズ
 (パートナーはスラムを目指すかもしれないので、4の代にはレイズしません)

・7HCP以下のとき(普通)…2NT
 (2NTというビッドがNTを積極的にプレイしたいという意味ではなく、単に弱いことを示す意味に使われています。)

8HCP以上のとき(めったにない)…3の代で自分のよいスートをビッド

オポーネントを妨害したいとき=3の代以上のスートでオープン
 まれに、7枚や8枚のスートのある手が配られることがあります。そんな手でも強ければもちろん1の代でオープンします。でもそのスート以外には何のとりえもないような弱い手のとき、 オポーネントのビッドを妨害する目的で、いきなり3の代以上でオープンをすることがあります。これをプリエンプトオープンと呼びます。

・7枚のよいスートがある弱い手のとき…3の代でオープン
・8枚のよいスートがある弱い手のとき…4の代でオープン
 

S 1093
H
D AK108753
C 73

3Dでオープン
S 93
H
D AK1087532
C 73
4Dでオープン

パートナーが3の代以上のスートでオープンしたら
 パートナーが3の代以上のスート(3C,3D,3H,3S、4C,4Dなど)でオープンしたら、頭を180度転換する必要があります。パートナーはダウンすることを覚悟でオポーネントを妨害しにきているので、 自分たちでゲームやスラムを作ることは、まずあきらめましょう

 逆に、パートナーの妨害作戦に協力できるかどうかを考えます。それには、パートナーのスートを何枚持っているかが重要 です。
 また他のスートのA(またはAK)をみて勝てそうなトリックを数えます。QやJは役に立たないことが多く、こんなときはHCPは考えてもあまり意味がありません。

パートナーがプリエンプトして自分の手が弱いとき
 弱ければ弱いほど、オポーネント側は強いはず、つまり、妨害作戦は成功しています。喜びましょう。パートナースートを3枚以上持っていたら思いきってレイズ し(3枚で1つ、4枚で2つレイズします)、2つ3つダウンするのは覚悟で妨害に協力します。

 パートナーのスートが0枚でも、他のスートをビッドしてはいけません。ポーカーフェイスでパスしましょう。

パートナーがプリエンプトして自分が1NTオープンできるほど強いとき
 はっきり言ってパートナーのプリエンプトは逆効果でした。こちら側で何らかのゲームはビッドしたいところですが、もはやビッディングスペースはありません。 パートナーの手をイメージしながらトリック数を数えます

 3の代のメジャーオープンに対してパートナースート以外のスートに3、4トリック(A3枚など)持っていたら4の代のゲームにレイズしてもよいでしょう。
 3の代のマイナーオープンの場合は、自分が1NTオープンできるほどの強さがあり、パートナースートにもアナーを持っている場合などに3NTをビッドすることもできます。
 また、別のスートをビッドすると強いことを示します。

2NTのオープン
 めったにきませんが21−22HCPのバランスハンドのとき、2NTでオープンします。

パートナーが2NTでオープンしたら
 パートナーが2NTでオープンしたら、自分に5、6HCP以上あったら3NTをビッドできます。自分に6枚以上のハートまたはスペードがあったら4Hまたは4Sをビッドするのもよいでしょう。
  


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