初めてのビッド 　Ａの枚数を聞く（ブラックウッド）

「ステイマン」と並んで有名なコンベンション「ブラックウッド」について説明します。

スラムを目指すときに使う
　ブラックウッドはスラムを目指すときに使います。ゲームがビッドできれば十分と思っているときには使いません。

切り札があるときに使う
　ブラックウッドはおもに切り札があるコントラクトをビッドしようとしているときに使います。バランスハンドで６ＮＴや７ＮＴを狙うときには使いません。

Ａの枚数を知るために使う
　ブラックウッドはパートナーにＡの枚数を尋ねるコンベンションです。エースアスキングビッドの一種 です。パートナーのＡの枚数を聞くことによって、スラムをビッドするかどうか決めるために使います。

４ＮＴがブラックウッド
　４ＮＴがブラックウッドです。スートオープンのあとの４ＮＴはほとんどブラックウッド です。ブラックウッド４ＮＴはＮＴをプレイしようという意味では全くありません 。アスキングビッドなのでパスしないことです。

ＮＴオープンの後の４ＮＴはブラックウッドではない
　１ＮＴや２ＮＴでオープンした後の４ＮＴは６ＮＴへのお誘いの意味になり、ブラックウッドではありません。オープナーは点数によって６ＮＴをビッドするかパスするか選びます。

パートナーが４ＮＴブラックウッドをビッドしたら
　パートナーが４ＮＴブラックウッドをビッドしたら、絶対にパスしてはいけません。自分の手にあるＡの枚数を答えます 。どうやって？もちろんビッドでです。４ＮＴの次のビッド、５Ｃを言うとＡが０枚という返事、次の５Ｄは１枚、５Ｈは２枚、５Ｓは３枚です。４枚のときは０枚と同じ５Ｃを言います。
 

４ＮＴブラックウッド後の展開　
　・パートナーが４ＮＴに続いて５の代でスートをビッドしたら
　これはパートナーが出した結論です。Ａの枚数をすでに教えたあなたは、よほどのことがない限りパートナーを尊重してパス します。

　・パートナーが４ＮＴに続いて５ＮＴをビッドしたら　
　これもブラックウッドです。パートナーはグランドスラム（７の代）を目指していて、Ｋの枚数を尋ねています。だから、絶対にパスしてはいけません。 自分の手にあるＫの枚数を答えます。答え方はＡのときと同様に、６Ｃが０又は４枚、５Ｄは１枚、５Ｈは２枚、５Ｓは３枚です。

　・パートナーが４ＮＴに続いて５の代で変なスートをビッドしたら　
　あまりないことですが、４ＮＴブラックウッドの後、明らかにお互いが持っていないスートをパートナーがビッドしたら、これは結論ではなく、パートナーは５ＮＴで止まりたがっているようです。なぜ自分で５ＮＴをビッドしないかというと、そうするとＫの枚数を尋ねる意味になってしまうからです。そこで あなたが５ＮＴをビッドしてあげます。

　・パートナーが４ＮＴに続いて６ＮＴをビッドしたら　
　これはパートナーが出した結論です。絶対パスします。
 
 

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