初めてのビッド 　Ａの枚数を聞く（２）（ガーバー）

よく間違って使われるコンベンション「ガーバー」について説明します。

ブラックウッドと同じエースアスキングビッド
　ガーバーはブラックウッドと同様パートナーのＡの枚数を知るためのアスキングビッドです。もちろん、スラムを目指しているときに使います。ただし、バランスハンドで６ＮＴをねらうようなときにはＡの枚数よりもパートナーとの合計点が大事なので使いません。

パートナーが１ＮＴか２ＮＴでオープンしたときだけ使う
　ガーバーはパートナーがＮＴでオープンしたときにだけ使うコンベンションです。４ＮＴとビッドすると６ＮＴへのインビテーションの意味になるために、ブラックウッドが使えないときにガーバー を使います。普通の１の代のスートオープンの後には使いません。ですからブラックウッドよりも使う機会はあまりありません。

４Ｃがガーバー
　４Ｃがガーバーです。１ＮＴオープン、または２ＮＴオープンのすぐ後にレスポンダーが４Ｃとビッドすると、クラブスートの意味ではなくＡの枚数を尋ねる意味 になります。このとき４ＮＴはブラックウッドではなく、６ＮＴへのお誘いの意味になり、オープナーは点数によって６ＮＴをビッドするかパスするか選びます。

パートナーがガーバーをビッドしたら
　パートナーが４Ｃガーバーをビッドしたら、絶対にパスしてはいけません。自分の手にあるＡの枚数を答えます 。４Ｃの次のビッド、４Ｄを言うとＡが０枚という返事、次の４Ｈは１枚、４Ｓは２枚、４ＮＴは３枚です。４枚のときは０枚と同じ４Ｄを言います。４ＮＴブラックウッドよりは少し低いレベルで返事ができます。

４Ｃガーバー後の展開　
　・パートナーが４Ｃに続いて５Ｃ以外をビッドしたら
　これはパートナーが出した結論です。Ａの枚数をすでに教えたあなたは、よほどのことがない限りパートナーを尊重してパス します。

　・パートナーが４Ｃに続いて５Ｃをビッドしたら　
　これもガーバーです。パートナーはあなたのＫの枚数を尋ねています。だから、絶対にパスしてはいけません。 自分の手にあるＫの枚数を答えます。答え方はＡのときと同様に、５Ｄが０枚又は４枚、５Ｈは１枚、５Ｓは２枚、５ＮＴは３枚です。
 
 

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