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初めてのビッド オープン（２） ５枚メジャーの約束 |
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初めてのビッド オープン（２） ５枚メジャーの約束 |
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おもに、５枚メジャーの約束について書きます。
５枚メジャーシステム
システムにはいろいろありますが、次に説明する「５枚メジャーの約束」を使うもの
を５枚メジャーシステムと呼びます。この約束を使わないものを４枚メジャーと呼びます。現在は５枚メジャーのシステムが流行っています。
５枚メジャーの約束＝メジャースートでオープンするときは５枚以上
５枚メジャーの約束は、オープンするときだけの約束です。レスポン スの場合には関係ありません。
オープンしようかな、というとき、どのスートをはじめにビッドするかの決め方のことです。もちろん、 一番長いスートをビッドするというのが基本です。でも、スペードまたはハート の場合は４枚ではオープンしたくない ということなのです。
 Ｋ４ ＡＪ６４ Ｋ10８５ Ｑ９８ |
４枚メジャーでは １Hまたは１Dでオープン |
５枚メジャーでは 必ず１Dでオープン |
| Ｋ４ ＡＪ８６４ Ｋ10５ Ｑ９８ |
４枚メジャー、５枚メジャーとも 必ず１Hでオープン |
困るとき＝一番長いスートがメジャーで４枚のとき
一番長いスートがメジャーで４枚だったとき、そのスートでオープンすることはできません。他の
スートを探します。他に
同じ４枚のマイナーがあればそれでオープンします。
もしもマイナーは３枚とか２枚しかない場合、一番長いスートという基本原則に反しますが、５枚メ
ジャーの約束を優先して
３枚のマイナー（できるだけクラブ）でオープンします。
| ＡＪ６４ Ｋ10８５ Ｋ４ Ｑ９８ |
４枚メジャーでは １Sまたは１Hでオープン |
５枚メジャーでは １Cでオープン （例外的に３枚のスートで オープンするパターン） |
| Ｋ５４ ＡＪ６４ Ｋ10８ Ｑ９８ |
４枚メジャー、５枚メジャーとも １Cでオープン （例外的に３枚のスートでオープンするハンドパターン） |
５枚メジャーの利点・欠点
５枚メジャーの約束を使う利点は何でしょうか？
まず、4枚メジャーよりも、１や１というマイナーのオープンが多くなること
により、レスポンダーが１の代でレスポンスしやすい
というメリットがあります。（ただ、これが逆に、オポーネントにオーバーコールされやすいという欠点にもなりますね。）
そしてメジャーオープンに対しては、５枚保証なのでレスポンダーは３枚でレイズできます。
逆に、メジャーが４枚しかない場合など、３枚のマイナーでオープンしなければならないことが結構起こります。そのため、パートナーがマイ
ナーでオープンした場合、そのスートが一番長いとは信用できないということになります。
マイナーオープンは３枚の可能性もかなりあるので、４枚ですぐにレイズすることはできるだけ避け
なくてはなりません。
オープンが保証する枚数
パートナーが１の代のスーツでオープンしたとき、パートナーはそのスートを最低何枚持って いる のでしょうか？ それは、５枚メジャーの約束にしているかどうかで変わってきます。
| オープン | ４枚メジャーのとき | ５枚メジャーのとき |
| １C（
） |
３枚保証（３枚はまれ）※ |
３枚保証※２ |
| １D（
） |
４枚保証 |
３枚保証※２ |
| １H（
） |
４枚保証 |
５枚保証 |
| １S（
） |
４枚保証（ほとんど５枚） |
５枚保証 |
※２ スペードとハートが両方４枚のパターン（４-４-３-２や、４-３-３-３）は、３枚のマイナーでオープンします。
オープンの保証枚数が違ってくると、レスポンスに必要なサポートの枚数も違ってきます。原
則は、パートナーの保証する枚数とあわせて８枚以上持っていればレイズ
です。
例えば、５枚メジャーの場合、パートナーの１Hオープンに対し自分に３枚のハートがあれば２の代にレイズできますが、４枚メジャーでは自分に４
枚必要です。
例題
５枚メジャーの約束です。次の各ハンドをもっていて、オープンできる状況（前の人がパスしている）のとき、何とビッドしますか？
| Ｑ１ ＱＪ10９４ ４ ＫＱ８ ＡＪ６３
Ａ １Ｓ |
Ｑ２ ＡＱ９４ Ｊ４ ＫＱ８ Ｊ10６３
Ａ １Ｃ |
Ｑ３ ＡＱ９４ Ｊ10４３ ＫＱ８ Ｊ６
Ａ １Ｄ |
| Ｑ４ ＡＱ９４ Ｊ４３ ＫＱ８ Ｊ10６
Ａ １Ｃ |
Ｑ５ ＡＪ６３ ４ ＫＱ８ ＱＪ10９４
Ａ １Ｃ |
