シカゴのプレイ法

用意するもの

・プレイヤー…４人 

・カード…普通のトランプ。２組あると便利。必ず５２枚揃っていること。ジョーカー不要。

・紙と鉛筆…スコア用に。罫線のひいてある紙が便利かも。

・デュプリケート得点表… ココ をクリック。できれば印刷しておきましょう。

プレイ法

・最初にいつ終わりにするかを決めておいたほうがいいでしょう。何回戦やるとか、先に１０００点とったほうが勝ちという風に。

・ペアを決めて座ります。（ブリッジではプレイヤーの名前をN（北）、E（東）、S（南）、W（西）で表すのが普通 です。ここで適当に時計回りに、N、Ｅ、Ｓ、Ｗを決めておきましょう。N=SペアｖｓE=Wペアの対戦となります）

・カードを配ります。

・オークションをし、コントラクトを決めます。（ここでスコア表にコントラクトとディクレアラーを書き込む）

・ディクレアラーの左隣の人が最初のカード（オープニングリード）を出します。

・ダミーは自分の手をテーブルに並べます。

・コントラクトで決まっている切り札でプレイ。

・何トリック取れたか、宣言どおり達成できたかどうか、結果確認。

・スコア表に、メイクまたはダウンの数と、得点または失点を記入（あとで詳しく説明）。

・次のディールを配る…繰り返し…

・最後に双方の点数を合計して得点の多いほうが勝ちです 。

スコア表

　　シカゴ、またはデュプリケート（チーム戦など）の場合、スコアはこのような表に書きます。

Ｎ（私）のスコア

回	バル	コントラクト	ディクレアラー	メイクの数	ダウンの数	得点	失点
１	○	２Ｓ	S（パートナー）	３		１４０
２	｜	４Ｈ	W（右隣）		２	１００
３	―	４Ｃ	W（右隣）	５			１５０
４	＋	５Ｄ	N(私）	６		４２０
５	○	６ＮＴ	E（ 左隣）	６			９９０
６	|
７	―
８	＋
合計						（６３０）	（１１２０）

・スコアは、間違いがないように、ひとまかせにせず、全員がそれぞれつけましょう。

・スコア表は、自分とパートナーでは全く同じ、自分とオポーネントでは得点と失点が逆になります。

・ディクレアラーの欄は人の名前より、Ｎ、Ｅ、Ｓ、Ｗ（方角をあらわす）と書くのが普通です。

上の例は８回戦のうち５回戦までプレイしたところで、私たちは６３０点、相手側は１１２０点ですから、この時点では４９０点負けています。

コントラクト達成のときの点

　　　シカゴスタイルのスコアのつけ方は簡単です。毎回プレイが終わった後、得点表を見ればよいのです。

まず、ここをクリックして得点表を出してください。→ 得点表を出す

　　デュプリケート得点表 の＜コントラクト達成できたとき＞の表を見ます。メイクの点数は、コントラクトのランクと、切り札の種類、いくつメイクしたか、バル関係、それにダブルがついているかどうかで決まります 。

　　コントラクトの切り札によって（またダブルがついているかによって）表が違うのでそれに注意し、該当する表をさがしてください。 宣言したコントラクトの列と、プレイで達成できたメイクの数の行との交差した欄の数字がディクレアラー側の得点（ディフェンダー側は失点）になります。 。

　　かっこ外の数字がノンバルのとき、かっこ内は、バルのときの得点です（バルについては後述）。

　　例えば今、プレイが終ったところだとします。コントラクトが４S（スペード切り札で１０トリックとる）で、結果は ディクレアラー側が１１トリックとれたとしましょう。これを５メイク（ファイブメイク）またはメイクファイブと言います。 表の「メイクの数」とは、「とったトリック数−６」 のことです。

 　切り札がスペードまたはハートの表の、 メイクの数が５の行を横に見ていって下さい。横の列はオークションでビッドしたコントラクト を表します。１Ｓ、２Ｓ、３Ｓをビッドしていた場合には、コントラクト達成ではありますが、どれもスコアは ２００点です。ところが、４Sでは４５０点です。あとでいいますが、 ゲームのボーナスがついているからです。５Ｓではちょうど宣言通りですがピタリ賞とかはなく、４Sをビッドした場合と同じ４５０点です。

ダウンの点

     デュプリケート得点表 の＜コントラクトが達成できなかった時＞の表を見ます。ダウンの点数は、いくつダウンしたか、バル関係、それにダブルがついているかどうかで決まります 。ダウンの数とは、プレイの結果が宣言したコントラクトよりも下回ったトリックの数です。

　　表の、ダウンの数の該当する欄の点数がディフェンス側の得点（ディクレアラー側は失点）となります。

　　かっこ外がノンバル、かっこ内がバルの数字です。

　　

　　例えば、６Sをビッドしていたが１１トリックしか取れなかった場合は１ダウン（ダウンの数＝宣言より下回ったトリック数が１）ですからディクレラー側は５０点（１００点）の失点、７Ｓの時はダウンの数２なので１００点（２００点）の失点となります。

　　表をみるとわかるように、ダウンの得点は１トリック５０点（または１００点）Ｘダウンの数 （ダブルがついていないとき）です。

高得点をねらうには……

　　ブリッジではプレイした結果どんなにたくさんのトリックが取れたとしても、オークションで相応のコントラクトを宣言していなければ、たいした得点にはなりません 。

　　つまり、得点表の黄色ゾーン（ゲーム）以上のコントラクトを効率よくビッドしメイク することが、高得点の鍵となってくるのです。ゲームになるのは３ＮＴ，４Ｈ，４Ｓ，５Ｃ，５Ｄ以上 、つまり、クラブ、ダイヤ切り札では５の代（１１トリック以上）、ハート、スペード切り札では４の代（１０トリック以上）、ノートランプでは３の代（９トリック以上）のコントラクトです。これを よく覚えておき、チャンスがあれば、果敢にゲームをビッドすることです。失敗しても、可能性にかけたのですからはじめからビッドしないよりはましなのです。

　　また、どんな手のときに、ゲームがメイクできるのか、研究を重ねるのも大事ですね。

バル(Vulnerability)

     ブリッジでは、一回カードを配るごとに、私たちと相手側が、それぞれバルかバルでないか(Vulnerability)が決まっています。 バルというのはゲームやスラムのボーナス点が高いかわりにダウンのときの失点も大きい状態です。反対に バルでない状態はノンバル(NotVulnerable)と言い、普通の状態です。

　　シカゴスタイルでは、１回戦双方ノンバル、２回戦私たち側がバルで相手はノンバル、３回戦私たち側ノンバルで相手側がバル、４回目にみんなバル 、として、以後それを繰り返すようにします。

　　デュプリケートの得点表 でかっこ外の数字は ディクレアラー側がノンバル、かっこ内はバル(Vulnerable)の時のスコア です。コントラクトがダウンしたときも、ディクレアラー側のバルをみてスコアをつけるので注意して下さい。

　　でも、最初のうちは面倒なら、ずーっと全員ノンバルでやっても構わない と思います。

ダブルについて

     コントラクトにダブルがついているときは、得点はがらりと変わります。次のことに注意しましょう。

・まず、オーバートリックは普通の１トリック２０点や３０点ではなく、 １トリック１００点（または２００点）！です。

・トリック点が倍になるため、いつもはゲームでないコントラクト（２の代のメジャー以上）がゲーム になり、メイクすれば３００点または５００点のゲームボーナスが加算されます。

・ダウンの点はノンバルで、１００、３００、５００、８００（以下３００点ずつＵＰ）、バルで２００、５００、８００、１１００（以下３００点ずつＵＰ） と、落ちれば落ちるほど指数関数的（？）に高くなります。

　　オポーネントのビッドしたコントラクトをダウンさせる自信があるなら、勇気をもってダブルをかけ、高得点を狙いましょう。

ブリッジは繰り返し遊ぶもの

　　ブリッジは、ばば抜きや大貧民などと違って、一回やっただけではその面白さはあまり発揮されません。何回もカードを配って繰り返しスコアをつけ、合計するようにすると、その面白さはずっと広がります。一回だけではよい手が配られた側が得点を得るのが普通ですが、 何回も繰り返すことによって運不運のばらつきが帳消しになり、うまくビッドやプレイができた側が合計点で勝る ことになるからです。

　　試しに４人でシカゴスタイルのブリッジをやってみてください。１０回勝負で、合計点をオポーネントと競ってみましょう。

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