プレイ篇その２-Trump-

切り札（トランプ、trump）

　　ブリッジでは、スペード 、ハート 、ダイヤ 、クラブ のうちの１つが「切り札（トランプ、trump）スーツ」に決まっていることがあります。トランプスーツは数字に関係なく他のスーツより強い という取り決めで、何がトランプスーツになるかはオークションで決まります。

　　プレイ篇その１の「同じスーツがないときは？」のところでは、リードと同じスーツ（マーク）を持っていないときは、たとえ他のスーツのＡを出したとしても勝つことはできない、と書きました。でも、切り札（トランプといいます）の取り決めがあれば、話は別です。

　　リードと同じスーツがないとき、トランプスーツのカードを出せば、たとえそれが最弱の２でも勝つ ことが出来るのです。

 

 

トランプで切る（ラフする、ruff）

　　上図は、トランプスーツがハートでリードがスペードの２の場合に、４番手の人がスペードをもう持っていないので、トランプのハートの３を出して勝ったところです。

　　このように、トランプを出して勝つことを、切る（ラフする、ruff）といいます。でも、 リードと同じスーツがあるのにトランプを出して切ることは出来ません。

　　オークションで、、トランプなし（ノートランプ、No Trump）に決まることも あります。その場合はプレイ篇その１の通りで、ラフする（トランプを出して勝つ）ことは出来ません。

 

 

２人以上の人がトランプを出したら

　　図のように、２人以上の人がトランプを出すこともありえます。その場合は、トランプの中で一番強いカードが勝ち ます。

　　右隣の人がトランプを出して勝とうとしている時に、さらにそれより強いトランプを出して勝つことを オーバーラフ（overruff）するといいます。

 

 

捨て札（ディスカード、discard）

　　リードと同じスーツもなく、トランプもなければ他のスーツのカードを出すしかありません。でも、トランプスーツでもリードされたスーツでもないカードは、出しても 必ず負けるので、捨てる（discard）と表現されます。

 

　　上図では、４番手の人はリードのスーツ（スペード）をもう持ってないのでトランプ（ハート）を出すことができます。でも前の人のトランプより 弱いトランプしかありません。それで、どうせ負けるのだからと、トランプを出さず 他のスーツを捨てました。

 

 

さあ、やってみよう！

　　それでは今度は、トランプのあるゲームを練習してみましょう。まずカードを配り、各自、スーツごとにわけてそろえます。とりあえず トランプスーツを適当に決めましょう。スペードでもハートでもダイヤでもクラブでも。決まったら、誰かが最初のリードをします。トランプのないときと同じように、続く３人はリードと同じスーツを出します。そのトリックを勝った人が、次のリードをします。

　　リードのスーツをもう持っていなければ、 トランプを出して切る（勝つ）ことができます。トランプを出さずディスカード（他のスーツのカードを出して負ける）してもかまいません。リードと同じスーツもトランプもないときは、ディスカードするしかありません。

　　リードがトランプスーツのとき は、トランプスーツを持っていなければディスカードするしかなく、 必ず負けてしまいます。

 

　　手にカードがなくなるまで、やってみましょう。自分たちは何トリックとれましたか？相手側は？

 

 

アドバイス

　　ゲーム中、パートナーは味方だということを忘れないで下さい。４枚のカードのなかで、自分とパートナーの どちらかが勝てば、自分たち（we）の勝ち、です。

　　だから、 パートナーが勝ちそうな時は、自分がさらに勝つ必要はありません。パートナーのより強いカードがあっても、それは後のトリックのためにとっておくのが得策です。大事なのは、自分とパートナーの２人で何回勝てるか、なのです。

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