ミニブリッジのプレイ法

ミニブリッジのコンピューターソフト

    ブリッジをまずプレイから楽しむ方法として、ミニブリッジのコンピューターソフトはとってもおすすめ。無料のフリーソフトをダウンロードしてみましょう。　　 →マイクロミニブリッジのページへ

用意するもの

・プレイヤー…４人。お友達を集めましょう。

・カード…トランプのことです。 普通一般に売られているもので構いません。必ず52枚きちんとそろっている ことが必要です。ジョーカーは使いません。２組あると、プレイ中に手のあいた人（ダミー）がシャッフルできて、交互に使えるので便利。

 

・紙と鉛筆…各自スコアを記録するために、あったほうがいいですね。

 

・テーブル…ダイニングテーブル等、長方形のテーブルを使うときには斜めに座ると、パートナーとの距離が離れすぎずに済みます。 　

・遊び方の説明書き …準備〜はじめに、プレイ篇１、プレイ篇２、プレイ篇３、ミニブリッジ（このページ） の５ページを印刷しておけば、全く初めてのお友達にも説明しやすいと思います。

パートナー決め

    はじめからパートナーが決まっている場合は別として、「どう組む？」となった場合、よりブリッジ プレイヤーらしくやるには、カードドローで決めます。つまり、１人が、４枚のカードを選んでおき、残りの３人に裏向きにひかせます。例えば、スペード２枚とハート２枚の４枚にしておいて、ハートペアとスペードペアに分けます。

カードを配る

　　４人全員に全部のカードを配ります。１人１３枚づつです。配ったらスーツごとに揃えます。この辺は準備〜はじめにを参考に。

 

簡易オークション

　　コントラクトブリッジではプレイの前にオークションがあり、それによってコントラクトが決まるのですが、ミニブリッジでは次のように 簡略化された方法でコントラクトを決めます。

ハイカードポイントを言う

　　全員が、順番に自分の手の ハイカードポイント（いわゆる点数）を言っていきます。

　　ハイカードポイント数え方は、自分の手にあるカードのうち
　Ａ＝４点、Ｋ＝３点、Ｑ＝２点、Ｊ＝１点、その他のカード＝０点
　　として、合計したものです。

　　例えば、このようになります。

Ａ９４２ Ｑ７ ＫＱ８ Ｊ10６３　　　　 １２点

ＡＫＪ９ Ｑ７ ＫＱ８ ＡＫＱ10　　　　 ２４点

ディクレアラーの決定

　　パートナーとの ハイカードポイントの合計がオポーネントよりも多いペアがディクレアラー側です（２０点同士で同じ場合は配りなおし）。

　　２人のうちで点数の高い方のプレイヤーがディクレアラー、少ない方がダミーになります。

ダミーが開く

　　ダミーにきまった人は、 自分の手をすべて広げます。スートごとに分けてパートナーによく見えるように。

パートナーから見てこのように→ 　　

　　または、各スートの枚数を口で言うだけにすることもできます（Ｙａｈｏｏ！ブリッジなどでも、この方法でミニブリッジができます ）。例えば、この手なら、「スペード３枚、ハート２枚、ダイヤモンド４枚、クラブ４枚です」と言います。

コントラクトは１０種類

　　ディクレアラーはダミーと自分の手を比較して眺め、次のなかから好きなコントラクトを宣言します。

	ゲーム宣言なし	ゲーム宣言あり
切り札あり	クラブで　７トリック	クラブで　１１トリック
	ダイヤモンドで　７トリック	ダイヤモンドで　１１トリック
	ハートで　７トリック	ハートで　１０トリック
	スペードで　７トリック	スペードで　１０トリック
切り札なし	切り札なしで　７トリック	切り札なしで　９トリック

　　ここで「ゲーム宣言」と書いていますが、これはなんでしょうか。ブリッジでは「ゲーム」ということばに普通の意味とは別のもう１つの意味があるのです。「ゲーム」を宣言すると、トリックを普通より多くとる約束になるかわりに、もし達成できれば高いボーナス点がもらえるしくみになっています。

コントラクトの選び方

　　基本的に、自分のやりたいのを選べばいいのですが、失敗しないコツは、まず最も枚数の多いスート（あわせて８枚以上）を切り札に決めます（どれも７枚以下だったら切り札なしにします）。

　　ゲーム宣言をするかどうかは、自分とダミーのハイカードポイントを足した数でみて、２５点以上あれば、切り札なしの９トリック、またはハートかスペードの１０トリックが宣言できます。でも、切り札の枚数が多い（あわせて９枚以上）のときはたくさんトリックが取れることが多いので、これより点数が少なくてもゲーム宣言してみましょう。

　　クラブ、ダイヤモンドで１１トリックというのはかなり難しく、２９点以上というのが目安です。でも、 クラブかダイヤモンドの枚数が多くて点数が２５点以上の場合には、切り札なしの９トリックを宣言してみると、達成できることが多いです。

プレイ

　　ダミーの右の人が最初にカードを出します。 ○プレイ篇その１〜３ を参考に、最後、全員の手のカードがなくなるまでプレイします。

　　この間に、手すきのダミーが、もう一組のカードを切って、配っておけば、終わったらすぐ次の回がすぐはじめられます。

スコア

　　宣言したコントラクトと、実際に取れたトリック数に応じて、次のように決まっています。

＜コントラクトが達成できたとき＞
ディクレアラー側の得点

獲得トリック数	ゲーム宣言なし			ゲーム宣言あり
	クラブ／ダイヤ （７）	ハート／スペード （７）	切り札なし （７）	切り札なし （９）	ハート／スペード （１０）	クラブ／ダイヤ （１１）
７	70点	80点	90点	−	−	−
８	90点	110点	120点	−	−	−
９	110点	140点	150点	400点	−	−
１０	130点	170点	180点	430点	420点	−
１１	150点	200点	210点	460点	450点	400点
１２	170点	230点	240点	490点	480点	420点
１３	190点	260点	270点	520点	510点	440点

　　ゲーム宣言をして、達成すると高得点がもらえるしくみなので、危険を冒しても、宣言する価値はあります。ゲーム宣言なしでは、たとえたくさんトリックをとっても、点数は伸びません。

　　高得点を狙ってどんどんゲームを宣言しましょう。

＜達成できなかったとき＞
ディフェンス側の得点

不足トリック数	コントラクトに関係なく
１	50点
２	100点
３	150点
４	200点
５	250点
…	…

　　宣言より１トリック足りないごとに５０点がディフェンス側に入ります。

スコアを書いて、次へ

　　各自、紙に今回のコントラクト（切り札、トリック数、ディクレアラー）と、結果（何トリック取れたか）、得点（どちら側に何点か）を記入したら、カードを集めて、次の回を始めます。（ダミーが配っておいてくれていたら、それをプレイ。）

 

結果比較

　　始める前に、いつ終わりにするか、決めておいたほうがいいですね。例えば、１０ディールにするとか、先に１０００点とった方の勝ちとか、いう風に。

　　終わったら、お互いのペア間でスコアの記録に間違いがないか確認して、合計点を出します。

例：

回	コントラクト	ディクレアラー	メイク	ダウン	得点	失点
１	１Ｈ	私（Ｎ）	２		１１０
２	１Ｓ	Ａさん（Ｅ）	４			１７０
３	１ＮＴ	パートナー（Ｓ）		１		５０
４	３ＮＴ	Ｂさん（Ｗ）	３			４００
５	１Ｄ	私（Ｎ）	４		１３０
６	１Ｃ	Ａさん（Ｅ）		３	３００
７	４Ｈ	私（Ｎ）	７		５１０
８	１Ｃ	Ｂさん（Ｗ）	２			９０
	合計				１０５０	７１０

８回戦のミニブリッジで、１０５０−７１０となり、勝ちました。

発展・プチブリッジ

    ミニブリッジでは、全員のＨＣＰ（＝強さ）がばれてしまう、強い手が来ないとディクレアラーになれない、などの欠点があります。そのため、次のように、 さらに簡易オークションを発展させた、「プチブリッジ」と呼ばれるものも行われています。

・ディーラーから順に、「パス」または「オープン」のどちらかを宣言していく。

・「オープン」を宣言したらディクレアラーになる。（全員「パス」の場合は、そのディールは双方０点となり、次の回に移ります。）

・ディクレアラーのパートナーはダミーとなり、ダミーは自分の手のＨＣＰとハンドパターン(各スートの枚数）を発表 する。

・ディクレアラーがコントラクトを宣言。

・以下、普通のブリッジと同様にディクレアラーの左隣のプレイヤーから、最初のカード（オープニングリード）が出され、ダミーが手を開く。プレイも同様。

　　このプチブリッジだと、弱い手でもディクレアラーのプレイの楽しみ を味わえるし、ダミー以外の人の情報もばれず、自分で「パス」か「オープン」かを自分で決めることができるので、本物のオークションのようなハラハラ感も少し体験できます。

さらに発展・スラム

    ディクレアラーの宣言できるコントラクトを、ゲーム宣言のありなしだけでなく、 スモールスラム（１回しか負けない！） 、グランドスラム（１３トリック全部とる！） まで加えると一層世界が広がります。

獲得トリック数	スモールスラム １２トリック（１敗のみ）			グランドスラム １３トリック（全勝）
	クラブ／ダイヤ	ハート／スペード	切り札なし	クラブ／ダイヤ	ハート／スペード	切り札なし
１２	920点	980点	990点	−	−	−
１３	940点	1010点	1020点	1440点	1510点	1520点

ネットブリッジで遊ぼう！

　　ミニブリッジは、オークションがないので、誰でも気楽に遊べます。ネットに接続できるお友達を誘って、ネットブリッジにアクセスしてみましょう！どちらも無料です。

→Yahoo!Gamesコントラクトブリッジ
　Yahoo!への登録が必要です。日本人だけのサイト。

→ブリッジベースオンライン（BBO）
　名前、住所等の登録は不要。黄色い文字をクリックしてダウンロードしよう。世界共通サイトですが、すべて日本語で表示可能。ミニブリッジもプレイできます。

オークション篇その１-To Determin the Contract- を読む

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